
2月27日木曜日です。おはようございます。
以前、当ブログでも申し上げたことがあるかもしれませんが、
私は次のような経験をしました。
私の比人の友人のお父さん。
日本に20年ほど滞在しています。
そのお父さんが久しぶりに帰省することになりました。
で、日本人だというので私も帰省パーティに呼ばれたのでした。

お会いしたときは、日本人みたいに見えました。
顔に少し中国系が入っていることもありましたが、
物腰が日本人なのです。
しかし、1時間ほど経つと、段々と彼が比人っぽくなってきました。
どう違うのか。
最初はへりくだっていたのです。
ところが時間が経つにつれて、態度が大きくなっていったのです。
前かがみだったのが、後ろに反るような姿勢になっていったのです。
比人の態度が横柄、というわけではありません。
日本人の態度が特殊なんだと思います。
韓国、中国、台湾、インドネシア、タイ、
そういったお隣の国々の人々と比べても、
日本のへりくだった姿勢には独特なものがあります。

日本の謙遜の姿勢は美徳でもありますが、
謙遜の国からフィリピンに来ると、
先のお父さんのように変身する必要があるかもしれません。
フィリピンでは、男女格差、年齢格差、
といったものが日本よりもずっと少ないです。
総じて、フィリピンはみんなの関係が横並びです。
フィリピンで上辺だけで遊んで帰国されるのならば、
深く考える必要はないかもしれませんが、
比人の彼女を持ったり、或いは比国での生活を望まれる場合、
そうした感覚を知ることも大事だと思います。

もう一つ。
フィリピンでは植民地時代が長かったせいか、
上に対する恐れみたいなのがあります。
例えば労使関係は、日本以上に
上下がはっきり分かれている面がありますが、
それもフィリピンの特徴です。
昨日、比人の人間関係は広く浅く、と申し上げましたが、
それは比人の一面であって、
上下の複雑な人間関係もフィリピンにはある、ということです。
比人に上下を感じさせると、あまり上手くないと思います。
私たちでも誰かから上から目線で言われれば、
いい気持ちはしません。
比人は日本人以上に卑屈な気持ちになっているかもしれません。
まあ、偉そうに申し上げている私にしても、
頭の中でそう思っているだけで、
実際にはなかなか難しいものがあるのですが。
【いつも応援頂き誠に有難うございます。】